京都要庵歳時記 『淡斎会 お茶花展』 津田画廊さん 2 |
お茶花と花瓶との関わりを考えていますと、まるで要庵西冨家の懐石料理と器の
関係と同じに思います。料理と器は夫婦みたいな関係、人と着物もなくてはならない
大切な関係・・・と言われますが、花と花瓶もまさしく同じだと痛感します。もちろん
花と花瓶の相性もあります。ただ1階のフロア-に飾られているお茶花を見るのと、
そのように『切っては切れない関係』と考えて見ているのと、不思議にも花の見え方が
全然変わってきます。素晴らしいお茶花と感じますが、その素晴らしさを引き立てる
花瓶も素晴らしいと思います。
花もセンスと感性が大切
ほぼ、ほとんどのお茶花が素晴らしかったですが、もし、この花を別の花瓶に
入れれば、どうなているのか?。その花の美しさや良さが失われるのか?。
いやそれともそれ以上の素晴らしさを見出すことも?、それは花を活ける人の
感性とセンスですね。津田画廊さんでは1階だけでなく2階にも素敵な花瓶に
素晴らしいお茶花が飾ってあり、主催者の方は一人でも多く、見に来てくださる
ことを心より楽しみにされています。
花もどこから採取するのか
淡斎会お茶花展のお花は全て切り花です!!。ですから開催も必然的に3日間
になります。3日目になればさすがに陰りが生じてきます。何回もお水をかえたりして、
花に命を入れてる姿をバックヤ-ドで拝見しました。そのような姿に、本当に
素晴らしい花と活ける人のお茶花展だと主人はつくづく感じました。一生勉強ですね!!。
『これだけの素晴らしいお茶花をどのように集められましたか?』と聞きますと
『北山や亀岡の山の中で採取したり、自分で育てたのを切ってきました。』と・・・・・。
それも勇気が必要で大変で、花を愛する人が花を切る時の気持ちが分かります。
(平成25年5月14日 要庵 主人書)