京都要庵歳時記「京都の7月は祇園祭三昧です!」(1) |
夏の準備のために玄関を磨いたり、雑草を取ったり、竹の葉の裏に発生した毛虫を駆除したり、さらにシャトーマルゴーの葡萄苗を大切に育て、風知草やススキの穂先を美容師のようにカットしたり、そして、久保造園さんに庭の手入れをしていただき、草木も生き生きとしています。そして、メインイベントであります要庵西富家の恒例の大掃除を一週間かけておこないました。やれやれ、皆でおもいきり汗をかきましたが、その汗の分に比例して美しくなりました。
玄関の室礼も祇園祭り
気がつけば、7月の上旬から中旬になり、女将も堰を切ったように祇園祭の飾り付けをおこないます。そのように、要庵西富家では夏の準備や大掃除は祇園祭のために・・・・・と言っても過言ではありません。それほど京都では、7月(文月)の歳時は祇園祭一色になります。
祇園祭って
一般的には、祇園祭は16日の”宵山”と17日の”山鉾巡行”だけ、と思われがちですが、実際は1カ月に渡っておこなわれる、とても大きく長い歳時です。先ずは、7月1日の鉾町での”吉符入り”と八坂神社においての長刀鉾町の”お千度の儀”から始まり、16日の”宵山”、17日の”山鉾巡行”をヤマ場に迎え、24日の”花傘巡行”、28日の”神輿洗”、そして29日の”神事済奉告祭”にて約1カ月にわたっておこなわれた祇園祭が終わります。
(7月8日 要庵主人書)