京都要庵歳時記「平成23年如月 玄関の室礼」海棠桜と白玉椿・南天(1) |
花の色が微妙に薄く、艶っぽくありません。それでも白玉椿の花の蕾はこの冬、十数個(約12個)付き、綺麗に可憐に咲き、あとひとつを残すだけになりました。乙女椿も白玉椿もまだまだ2月中も飾ることが出来ますが、師走から飾っていると、女将も主人も飽きが来るのと、暦では立春が過ぎましたので、春を先取りして春の花を飾っても良いと考えました。
春の花を飾る、と言ってもまだまだ蕾ですが・・・・・・・・。それでも気分転換になりますし、玄関木戸の格子越に見る南天も、大きな壺に入れて師走から飾っています。今年は百舌鳥に赤い実を食べられることがなかったので、まだまだ十分に飾っておくことは出来ますが、葉が落ちるのが早く、植木が育つようにそれを楽しむことはできませんね。
(平成24年2月13日 要庵 主人書)