京都要庵歳時記「平成24年 新年を迎えるために 師走の約束事」炭俵(2) |
いままでに、「無事」・「良縁招福」・「千客万来」・「笑門来福」・「去来大吉」等を書きました。四文字熟語を調べても意外と福に関する言葉は多くないです。平成24年の言葉も色々と考えましたが、良い縁が福を招く「良縁招福」と暗い時代だからこそ笑顔を出して福を呼ぼう~~「笑門来福」を選んで書きました。そして書いた後に「要庵」のハンコを押し、先ずは和紙の完成です。
一昨年は女将と息子と3人で師走の26日に炭俵を作りましたが、今回は息子は大学の建築の課題(設計図)の提出が年末にあり、手伝うことが出来ません。それで叔母と二人で作りました。主人が切ったり、書いたりしている間、叔母が炭箱から俵に使いそうなバランスの良い炭を選び出しますが、箱の中で壊れている炭が意外と多いです。年々、綺麗な形の良い炭が無くなってきて、炭も小ぶりになってきましたので、箱の中に三段に入っている中から合計72個の炭を探すのは、一苦労します。
(平成24年 1月20日 要庵 主人書)