京都要庵歳時記「平成23年 祇園祭情景 宵々山」(3) |
それにしても奥行きが深いですね。家の中ほどには中庭もありますので、夏は風の通りも良いと思います。要庵西冨家も奥行きがありますが、年々この家のような昔から風情ある町家が、減少しているのは寂しい限りです。
鉾町界隈は、一般的に「室町」と言われ、呉服の問屋さんが多い地域でした。「西陣」は呉服の製造で、その作られた呉服・着物を販売する拠点が室町です。しかし時代の流れにより着物を着る機会も着る人も少なくなり消費が減少して、昔ながらの立派な町家が売られ、マンションや100円パ-クに変貌しました……。時代の流れをつくづく感じます……。
(平成23年 7月19日 要庵 主人書)