京都要庵歳時記「要庵西冨家 お雛様飾り」(1) |
要庵西冨家では春を呼ぶのは中庭の梅の花やメジロですが、しつらいとなれば、お雛飾りが主役になります。それで、毎年お客様にいち日でも、早く春を感じていただくために飾ります。普段は主人が先頭に立って飾り付けをしますが、雛飾りだけは別です。やはり、男性では分からない女性の本能が動いているのですかね?。(笑い)
要庵のお雛様に関して、娘が生まれた時に買ったお雛様は、和室の応接間・ライブラリの「桐壺」で飾り、女将が生まれたお雛様は2階の「花宴」に飾ります。女将のお雛様は古くなり、痛みもありますが、亡き祖父様が愛する孫のために買われました。女将同様にもう~約50年経っていますが、年期が入った雛人形で風格があります。人間もお雛様も同じですね(大笑い)。7段飾りのフルセットの雛人形ですが、戸棚の大きさに良く合い平たく飾っており、7段飾りとは違う面白味がありますね。
(平成23年 2月23日 要庵 主人書)