京都要庵歳時記「平成22年如月 玄関のしつらい」白玉椿と雪ヤナギ(4) |
微妙ですね……。雪ヤナギの緑色の小さな蕾がはじけそうに、たくさん付いています。それを見ますと、飾る場所が一つしかないので、トサミズキか雪ヤナギか真剣に悩んでしました……。
ご存知のように、雪ヤナギは小さな可憐な花が早春に咲き始める時が一番美しい時です。その期間はたった1週間ぐらいです。1週間可憐な花を楽しむために1年間大切に育てます。花が咲き終わり、小さな柳のような新緑の葉が数多く育ちますが、その時の雪ヤナギは、もう~ゴチャゴチャして魅力を感じない状態になっています(毎年、主人は感じます。)そう思えば、今飾るのも、2月下旬から3月上旬の間に咲くと思いますので、その1週間のために飾るのも粋やな~と考えました。
雪ヤナギの花が咲き終われば、直ぐに片付け次の草木に替えますが、早春にトサミズキも、2鉢あります雪ヤナギも可憐な花が咲く時期が同じ頃になります。あ~どうしょう??、と考えながらも自然のことなので、その時は、その時で、街道桜を飾ろうか?、冬の白玉椿を片づけて、代わりに飾ろうか?……と、考えながら冬から春へと少しづつですが、要庵西冨家の草木が春を感じさせてくれるようになりました。主人は2月はとても好きな月で、なぜなら冬の寒さの中に凛として静寂がある一方、少しづつ早春を感じさせてくれ、ワクワクします。まだまだ冬ですが、春は少しづつやってきます。立春ですね!!。
(平成23年 2月3日 要庵 主人書)