京都要庵歳時記「平成22年師走恒例 新しい年へのお正月飾り」結び柳と注連縄と西田家の幕 |
毎年、早め早めと意識して正月の室礼をおこなおう~~と考えますが、今年も例年通り、時間に追われて追われて正月の室礼や飾りを作りましたが、何とか最後の玄関飾りは、29日におこなうことが出来ました。だけど、『それでも29日です。』と主人と女将はつくづく思います・・・・・。幕そして注連縄を吊りますと一段とお正月らしくなります。息子も手伝ってくれて女将もとても喜んでいます。やはり親ばかですね~~~。
また、昔は玄関に門松を置いていた時もありましたが、主人が北野天神さんで買ってきた植木を大切に育てていいますので、門松を置くスぺ-スがなくなりましたので、根松に替えました。元々は京都は根松が正月飾りの正しい飾りです。それにしても最近の京都では、門に門松を置いている家やお店は本当に少なくなってきました。時代の流れですが、寂しいです。根松は、松竹梅の中で、特におめでたい松の根が付いているので、「良いことが続きますように(根つく)。」と父から聞かされました。
お正月の飾り付けで、京都らしい炭俵やちょろ木は、新しい年・平成23年のお正月の要庵歳時記でご紹介させていただきます。主人の両親の代から過去約30年間、12月27日に伺っていた滋賀県和邇の上田商店のお祖母さんも、洗いの竹村さんも、今年亡くなられ商売を止められました。つくづく時代に移り変わりを感じ、寂しい限りです。
今年一年を振り返り、エコブ-ムか?消費者の買い控え・円高株安・大学生の超氷河期以上の就職難・猛暑に残暑・あげくに大晦日の大雪!!主人が家業を継いで大晦日の大雪は初めての出来事です。それほど世の中が天候も経済も悪い年でした・・・・。今年の平成22年要庵歳時記は12月31日で一年の〆ですが、また平成23年のお正月、元旦の日にお会いしましょう。景気が良くなることはまだまだ先ですが、来年は少しでも皆様にとって素晴らしい年でありますように、京都要庵西富家よりお祈りさせていただきます。「今年一年本当に要庵西富家をお引き立てくださり、本当にありがとうございます!!!。」
(平成22年 12月31日 要庵 主人書)