京都要庵歳時記「平成22年師走恒例 玄関のしつらい」金柑と乙女・白玉椿(1) |
師走のお客様を向けえるにあたり、女将も主人も気持ちを新たに持って、新鮮な心でお客様も迎えたいので、玄関のしつらいを秋から初冬へと替えます。要庵西冨家の恒例行事です。短くなったとは言え秋のシ-ズンが終わり、「やれやれ、、。」と思う暇なく、今年も師走になりますと、12月中に行なわなければならないことが数多くあります。普段の月でしたら月越えが出来ますが、大晦日そして「1年の計は元旦にあり。」と言われるように、お正月を迎えますので月を年を越えることが出来ません。
師走恒例の行事は約束事は、要庵の玄関のしつらいから始まり、大掃除そして久保造園さんによる庭の手入れ、洗い屋さん、竹半さん、伊達建具さん、炭俵作り、お正月のお節料理、更に滋賀への買い出し、そして正月飾り等々・・・・・と続きます。全て仕事の合間をぬって時間を作り、要庵西冨家の全員でおこなっていきますが、毎年、師走のひと月は月日がとても短く感じます。ですから師走の玄関のしつらいも1日でも早く、お客様のためにおこなう気持ちになります。
(平成22年 11月30日 要庵 主人書)