京都要庵歳時記「夏から秋へ 彩の秋の準備」葵の部屋の縁側と中庭編(7) |
それで、女将が息子を呼び「手伝って!!!。」と応援を頼みました。常々建築学科で学んでいる息子に主人は「庭は生きた建物なので、庭から学ぶことは多い。」と言っていますので、快く応援に来てくれました。息子が支えてくれた南天の向きや傾斜を主人が動かし、女将と叔母が方向を決めてくれます。植える位置は決めましたが、この傾きや向きが悪ければ何も台無しです。主人が「本当にこの方向と傾きで良いのか???。」と大声で何回も聞きます。
そして決まれば、2回り大きく掘った穴に腐葉土と植木用の土を入れて混ぜて南天を植えます。南天が倒れないように、周りの隙間に土を入れて押さえ込めばしっかとします。植える時に絶対に注意しなければならにのは「深植え」をしないことです。南天も呼吸しますので、深植えすれば表面が埋まって呼吸出来ないからです。ついつい深く植えた方が良いと思われますが、、、、、実は違います。もちろんこの大切なコツも久保造園さんがアドバイスしてくださりました。
(平成22年 10月14日 要庵 主人書)