京都要庵歳時記「夏から秋へ 彩の秋の準備」葵の部屋の縁側と中庭編(3) |
失われるものを、あえて残し、その消えゆく良さを改めて紹介するのも、京都の役割であると日頃から考えています。ですから、今回は一度縁側を外して、外して状態から何か新しい発見がないか?。再考することも大切ではないかと思いました。そう思えば事は急げです(笑い)。工務店を呼ぶほど大げさなことではないので、早速、伊達建具さんにお願しました。
伊達建具さんが、トン・トン・トンと見事な手作業で綺麗に外してくださりました。伊達建具さんにお願した理由は、仕事を大切に丁寧にしてくださるからです。縁側を支えている支柱を取り除く時に、いかに既存の建物を大切にしてくださるか、仕事を見ていたら一目瞭然です。手際良く1時間もかからず外してくださりました。外した後で、これからどのようにするかが、主人の器量とセンスになりますね(笑い)。
(平成22年 10月8日 要庵 主人書)