京都要庵歳時記 「春がやってきたな~~~。」 |
満開の春の花からも春を感じますが、要庵の中庭の梅が咲いた風景からも春を感じます。梅も冬の花ではなく、春の花ですから。その要庵のたった一本の梅の木にもどこからかメジロや雲雀がやってきます。それも梅の花が咲いて、咲き始めの頃よりも、今が一番美味しい頃と感じるころに不思議と飛んで来ます。鳥も人間も同じ動物で本能が同じなのですかね~~~。
玄関のトサミズキやネコヤナギ等の草木、そして中庭の梅の木、更に梅の花が散って庭が寂しくなる頃には、今度は紅葉の木の新緑が芽吹いてきます。この新しい葉の芽吹きは主人が大好きで、本当に素敵です。花とは違った良さがあります。赤ちゃんの産毛のような柔らかさで、日ごとに若草色から緑色へと成長します。一日でも遅く成長して欲しい!!と願う主人です。もちろん2階の篝火や梅枝の部屋から一面、紅葉の新緑を楽しむことが出来ます。「春がやってきたな~~~。」
(平成22年 3月12日 要庵 主人書)