京都要庵歳時記 「中庭の小さな手直し」(2) |
その窪みですが、問題が無ければそのままにしておけば良いのですが、雨が降ったり・水を撒いた時に、その窪みに特に窪みの底辺に水が貯まるので、苔の根が腐ってが成長しにくくなります。雨が降っている時や後、そして水を与えた時に草木は瑞々しさを得てとても綺麗ですが、窪みにより、その水分で苔の美しい青々とした緑色が消えて、どす黒い色になります。
要庵西冨家の主人と女将そして叔母と社員さんの少ない人数ですが、窪みが出来ると益々歩きやすいのでその窪みを歩いてしまい、更に窪みが深くなる悪循環になります・・・・・・。それで、今回思い切って新たに腐葉土を持って窪みを埋めようとしました……。正直に言いまして思っているよりも難しい手仕事でした……。先ずは苔を剥がすために、範囲を割り箸を苔に刺して決めていきます。次にスコップで苔を傷付けにないように剥がし、新聞紙の上に置きます。最後にその剥がした苔を張らなければならないので。
(平成22年 2月8日 要庵 主人書)