京都要庵歳時記 「平成21年 長月の玄関のしつらい 萩と紫式部」 (1) |
主人は京都生まれの京都育ちですし、女将も京都生まれの京都育ち、お互いに幼稚園から大学も京都なので本当に箱入りのふたりです(笑い)。また仕事もお盆休みがありませんので、お盆とは関係ない・・・・と言っても過言ではないですね。しかし、1200年の都であった京都は、昔からお盆の時の歳時が要庵歳時記では紹介出来ないくらい多くあります。
そのお盆が過ぎれば、昔から京都では初秋の風が吹くと言われています。ところが、今年の京都は初秋の風が吹くどことか、8月3日まで続いた長い梅雨や、その後1週間ほどは台風の影響でぐづついた天気で、夏らしく晴れたのはお盆の週の10日ごろからです。それでも例年のような夏らしい夏の暑さではないので、久しぶりの冷夏です。世の中も景気も世界同時大不況の影響で全く良くはないですし、昨年の今頃は、北京オリンピックで盛り上がっていたことがまるで嘘みたいです。そのようなこともあり、天候も初秋を感じさせてくれるようになりましたので、季節の先取り・うじうじとした閉塞感を吹っ飛ばそう~~と女将と相談して、少し早いですが初秋の長月のしつらいに替えました。
(8月21日 要庵 主人書)