京都要庵歳時記 「平成21年 長月の玄関のしつらい 萩と紫式部」 (3) |
一度は要庵西富家に萩を飾るのは諦めましたが、しかし初秋にはどうしても飾りたかったので、要庵に運びました。女将も玄関磨き同様に大粒の汗をかきながら運んでいます(にが笑い)。先ず萩の葉枯れしている葉を一枚づつ女将と主人でハサミで切り取って、次に水揚げが良くなくて枯れている花蕾もチョキチョキと剪定して見栄えを良くします。この細かい手仕事で萩がとてもスッキリとします。
そして仕上げです。萩の枝(茎)が暴れているので、見栄えが良いようにヒモで括って萩の花の形を整えていきます。女将が『この向きが良いよ!!。』と指示した位置に主人がイスに上がって括っていきます。二人の共同作業で萩の花が見違えるように形が良くなってきます。この作業が女将と主人はとても好きです。シンドイですが玄関を磨き、新しく運んだ初秋の草木を1本づつ手入れして整えて美しくなる・・・・・心の充実感ですね。
(8月25日 要庵 主人書)